ある日のこと……。

アルルは、ぷよぷよ地獄を創造したサタンとのぷよぷよ勝負に敗れて、落ち込んでいました。すると、いつもアルルと一緒にいるカーバンクルが何かに導かれて、森の奥へと消えて行ってしまいます。心配になったアルルが後を追うと、そこにはこれまで見たこともない色のぷよぷよが……。

「もしもワシに触れることができたなら、どんな願いも叶えてやるぷよ」

突然しゃべったぷよぷよにアルルは驚きましたが、カーバンクルは一目散に追いかけます。しかしあともう少しの所で、逃げられてしまいました。

見たこともない色のぷよぷよのウワサを聞いたアミティやりんごたちは、森の中で大捜索をはじめます。とくに立派な魔導師になりたいと願うアミティは、誰よりも一生懸命に探そうとします。でもそんなアミティをあまり良く思わない仲間もいて……。

はたして見たことのない色のぷよぷよは、もう一度みんなの前に姿を現すのでしょうか？
そして、その本当の正体とは……！？

ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー　細山田水紀 「ぷよぷよ」シリーズを担当してから約10年になるのですが、最初に「舞台化」をやろうと明確に文字を書いたのは、2009年発売のシリーズ7作目『ぷよぷよ７』の頃だったと思います。「ぷよぷよをだいへんしんさせよう」ということで「だいへんしん」というルールが入っていますが、当時はゲーム内容だけでなく、とにかくいろいろとやってみようということで、ゲーム以外の部分でもさまざまな企画を検討していました。

基本的にゲームをきちんと作るのは当然で、できるだけ多くの人に知ってほしい・遊んでほしいということから、ゲーム以外でセガでしかできないこと・自分たちが頑張ってチャレンジすれば、なんとかできるかも……というようなことをリストアップして、常に次々と実現に向けて動いています。

その中の1つが今回の「舞台化」となります。
2013年夏頃に「舞台やりましょうよ」と、ぷよぷよPR担当（ぷよぷよ公式ツイッターのみどりぷよ）と一緒に話をしていたのですが、『ぷよぷよテトリス』開発まっただ中＆発表する前の頃で、『ぷよぷよ!!クエスト』『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』の開発や運営もやりながら、カーバンクルの着ぐるみを作ったり、アルル・アミティ・りんごなどのコスプレ衣装、ドラマCDやヴォーカルトラックスなど、舞台につながりそうなものは、たまたま、たくさん作っていたのですが、舞台そのものの話はすっかり忘れてしまっていました。
今回、2015年＝「ぷよぷよ24周年」ということで、『サクラ大戦』や『PSO2』など、セガの舞台などを手掛ける中山プロデューサーにこっそり呼び出されて、「以前、ぷよぷよ舞台化の話をしていましたけれど、本気でやりませんか？」と声をかけてもらいました。2013年の夏ごろにぷよぷよPR担当と話をしていた時に、同時に中山プロデューサーにも「舞台チャレンジしたいですよね」と話をしていたのですが、何度も言ってみるものだなーというのが正直な感想です。舞台は客観的に見ても、大きなチャレンジだと思いますが、ぜひ一緒に盛り上げていただき、次につなげていきたいと思っています。応援よろしくお願いします！


舞台「ぷよぷよ オンステージ」プロデューサー　中山雅弘 ぷよぷよシリーズ24周年となる節目に初舞台「ぷよぷよ オンステージ」を開催することが出来るとは！ なんと嬉しい事でしょう。アーケードゲームや、セガサターンで触れた名作パズルゲームですが、更に最近では『ぷよぷよ!!クエスト』で強いギルドに入ったので毎日せっせとログインし、ゲームセンターでも『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』をプレイしている馴染み深いタイトルでもあり、馴染み過ぎて、「ぷよぷよ」ってなんだろう？ と考えた事もありませんでした。最近でこそ中華まんになったり、グミになったりしていますが、触ったらどうなんだろう？ 色は塗れるのか？ 服は着るのか？ ぷよ地獄を経験してみたいなぁ 等など、想像が膨らみます。
舞台化だけでなく、アニメその他、ゲーム以外のメディア化をする際に、そのキャラクターや世界観を色んな角度から見直すのは非常に楽しくもあり、難しいことでもあります。難しいことは、やり遂げると楽しいことなんですね。
本公演では一流のスタッフと可愛らしいキャスト陣、および不思議なぷよぷよたちがこの企画に賛同し、参加してくれました。ゲームの枠を超え、皆さんの心に残るステージになることを切に願います。さぁなにはともあれ、みんなでぷよ勝負！ 開演です！